Bettyの備忘録

音楽備忘録と日々の出来事

母が現実から離れていた日

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長女と買い物に行き、一緒に昼ごはんを食べて、長女の家で少し休んで、帰宅したのは4時半を過ぎていた。

玄関を開けたら、なんと91歳の母がよそゆきの服に着替えて、鞄を肩からかけて立っていた。

「え~!どこに行くの!?」

母はひとりで外出はできない。

もう3年半、ひとりで外出はしていない。

似たようなこと、以前にもあったな。

 

hiro-beans-attack-no1.hatenablog.com

 

母は言う。

「夕飯の買い物に行こうと思って。あなたが北海道に帰ったかなと思ったから。」

私「北海道に行ったんじゃないよ。娘と買い物に行ってくるって言ったじゃない。夕飯は私が用意するわよ。」

母「あらそう。じゃあ、よかったわ。」

安心して、母はにこやかに、食卓につく。「そっか、北海道に帰ったんじゃないのね。私ったら、忘れちゃって。」

私はドキドキしている。もしもこれで、私がもう少し帰宅するのが遅かったら、母は出かけてしまったのか。そうなったら私はまちがいなく警察に連絡していただろう。

私「もうひとりで出かけてはだめよ。私が出かける時もちゃんと夕飯は用意するから。北海道に帰っても、かわりに〇子(妹)がここに来て夕飯は用意してくれるでしょ。」

母「買い物くらいひとりでできるわよ。すぐ近くだもの。」

 

3年半もの間、1度もひとりでは外出していないのに、そのことをすっかり忘れているのだろうか。

これからはもっと気をつけないと、いつの日か徘徊してしまうのではないか。

母の認知が進んできている。

 

それからまもなく。

5時を過ぎたあたり。

妹から電話があった。

「ママから着信が12回も入ってたのよ!仕事中は携帯は見ないから、今気がついてびっくりしたの!留守電も入ってる。『お姉ちゃん(私のこと)はどこへ行ったの』とか『いいえ、結構です』とかなんとか。」

着信履歴を見て、妹は驚いたことだろう。でも私が電話に出たことで安心したらしく、妹の声は笑い声になっていた。

 

私が妹に事情を説明していると、横から母が言う。「〇子(妹)に電話したのよ。電話に出なかったわ。寝てたのかしら。」

おかあさん、〇子(妹)は寝ていません(笑) 仕事にいってましたよ。

おまけに母はまだも言う。

「電話局の方って親切ねぇ。『ご用件がありましたら、お伝えしますか』って言ってくれたわ。なので私は申し訳ないから『いえ、急用ではないから結構です』と答えたんだけど。ちゃんと〇子(妹)に伝えてくれたのね。」

おかあさん・・・それは留守電だよ。

「ただいま電話に出られません。お名前とご用件をおっしゃってください。ピー。」

認知もここまできたかぁ。もう笑うしかない😅

 

今日の母は体調が悪かったらしく、夜になってもちんぷんかんぷんは続いていた。

NHKの「鶴瓶の家族に乾杯」を観ていたのだが、テレビと現実がごっちゃになり「鶴瓶さんと美容院に行く約束をしたんだけど。」とか言っている。

母がちんぷんかんぷんなことを言うのは、体調が悪い時が多い。お腹の調子が悪いとか、寝不足とか。

昨夜はあまり眠れなかったようなので、たぶん寝不足なのだろう。それで昼にうたた寝をして現実がわからなくなったのだと思う。

鶴瓶さんにご挨拶しなかったけど、もう帰ったわよねぇ。」とまだ言っている。

 

hiro-beans-attack-no1.hatenablog.com

 

とにかく今日は、母が外へ出て行ってしまわなくてよかった。

これからは私が長時間留守にする時は気をつけよう。

 

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美しい薔薇。

北海道は今、お花が真っ盛り。

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明日は母が現実に戻ってきてくれますように。