前回のブログで少しだけ猫の歴史にふれました。
hiro-beans-attack-no1.hatenablog.com
2月にNHKBSで放送された「にゃんとオドロキ!ねこの歴史」で詳しく解説されています。
人間が猫をペットとして飼いだしたのは1万年前、人間が農耕をするようになり穀物の貯蔵をしようとしたところ、穀物を狙うネズミに辟易しました。
それでネズミを退治する猫を飼うようになったのです。
猫の誕生はそのずっと前。
6000万年前にミアキスという猫と犬共通の祖先が始まりです。
3000万年前にはプロアイルルスになり、これがネコ科の祖先になります。
2000万年前のプセウダエルルスは主に樹上で生活していました。
200万年前に最初の猫、リビアヤマネコが登場します。
日本に猫がやってきたのはいつでしょうか。
奈良時代にはすでに猫はいます。
平安時代に中国からやってきた「唐ねこ」(からねこ)で、第一次ねこブームがやってきます。
昨日のブログに記した、元祖猫ブロガーの宇多天皇もそうでしたが、「枕草子」や「小右記」などに、一条天皇の猫溺愛ぶりが記されています。
「枕草子」の作者、清少納言が仕えていたのが、一条天皇の妻、定子(ていしorさだこ)です。
それで、身近に一条天皇が猫を可愛がる様を見ていたのでしょう。
一条天皇は当時の権力者藤原道長との軋轢でストレスがたまり、猫を可愛がることでストレスを緩和させていました。ホントかな?
一条天皇と妻、定子はとても仲の良い夫婦でしたが、藤原道長のゴリ押しで、道長の娘、彰子を妻にします。
史上初の「一帝二后」です。
一条天皇も定子も苦難の人生を歩み、若くして亡くなりますが、彰子は摂関政治の全盛に貢献し、当時としてはかなり長生き、87歳の大往生でした。話が猫から逸れました(・・;)
江戸時代に猫の解放令がだされます。
紐でつながれていた猫は、自由に放し飼いになります。
この江戸時代には猫ブームがまたやってきます。
歌川国芳などが好んで「ねこ絵」を描いていました。
とても悲しい歴史もあります。
中世ヨーロッパでは、猫は人間に虐待されていました。
12世紀の頃、猫は異端者として扱われました。
厄除けとして、猫を「いけにえ」にしていたのです。
そしてその行為はエスカレートして、「厄除け」から「見世物」となり、猫を虐待する姿を楽しむようになっていったのです。
ベルギーでは、高いところから猫を落とす「猫投げ」が行われました。
今でもベルギーでは「ねこ祭り」が行われています。
昔と同じように高いところから猫を落とすのですが、今は落としているのは猫のぬいぐるみです。
過去の猫への過ちを反省するお祭りとなっています。
日本でも戦争に突入する時代、「猫など飼うのは贅沢だ」という風潮がでてきます。
それどころか、軍用の毛皮にするためにたくさんの猫が殺されたのです。
今はまた猫ブーム。
猫って、寝てても起きてても可愛い。
芸をするわけでもなく、なついてくれるわけでもなく、ツンデレのネコ子ちゃんだけど、愛してるよ。