母が時々おかしなことを言うのは、夜中だったり、朝起きぬけだったり、夢と現実がごっちゃになった時が多いのです。
でも今日は昼間、しっかりと目が覚めている時にヘンテコリンなことを言いだしました。
「ねぇ、最近お父さん見たことある?死んでないわよねぇ?」
そうなんです。
母は時々「父の死」という記憶が消えてしまうのです。
たとえば、殺人事件のニュースを連日やっていたりすると、「私、思うんだけど、お父さんはどこかで殺されたりしてないかしら。最近見かけないでしょう。」と言いだしたこともあります。
父が亡くなって、もう7年。
一緒に暮らしていた頃の思い出を口にすることはほとんどありません。
自分の父(私の祖父。私が生まれる前に事故で亡くなっています。)については、よくしゃべります。
「お父さんがね、」と話すのは、いつも自分のお父さんの話。自分のお父さんが亡くなったことはしっかり認識しています。
でも私のお父さんのことは(母の夫なのに)あまり覚えていないようです。
ついでにいうと、母自身の小さな頃若い頃のことはいろいろ覚えているのに、私たちの小さな頃の思い出はほとんど話しません。
認知症の記憶って不思議。
私もわかってはいても、母が「お父さんはどこに行ったのかしら。」と真顔で言いだすとちょっと怖くなります。
今日の夕方、NHKで「まんぷく」の総集編やってて、そのまま6時からBSで「西郷どん」を見ていたら、母「あら、ふくちゃんは薩摩に疎開したの?」だって。
NHKって、CMやらないから、番組が変わったことに気がつかなかったらしい。
夕食を食べながら、「西郷どん」を観て、観終わった後にテーブルをすべて片づけたら、今度は母「パンをちょうだい。」と言いだす。
「なんで?お腹すいてるの?」と言うと、「だって夕飯食べてないもの。」と言うし。
あ~、こっちの頭がおかしくなる!勘弁してぇ~!(笑)
でも母のいいことろは、「違うでしょ、食べたでしょ。」と言うと、「あ、そっか(笑)」と素直に応じてくれること。
母娘、ふたりで笑って、和んで。
その後、NHKのニュースで北海道の登別の熊のニュースをやっていました。
登別市にあるクマ牧場の熊が、酪農学園大学の協力で白内障の手術をして、10年ぶりに視力を取り戻したという嬉しいニュースです。
「おかあさん、おかあさんも白内障だけど、熊も白内障になるんだねぇ。でも熊の『ノビタ』見えるようになってよかった。」と言ったら、母「え?私って白内障なの?」だって。
母の白内障は、日常生活にたいして支障ない程度だからね。
ずっと視力は1.5だし。老眼も私よりずっといいし。
ただ太陽の光がちょっと眩しく感じるようです。
登別といえば、クマ牧場よりやっぱり温泉だな。
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