『選択』と『年齢』

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友人の伯母さんは高齢ではあったが、独り暮らしをしていた。

しかし、ある日行方がわからなくなってしまった。

親戚一同で探した結果、その伯母さんは自宅から数キロ離れた生家の近くの神社でみつかった。

たったひとりでどうしてその場所に行ったのか理由はわからない。

結局伯母さんは、息子さんのいる遠く離れた地で施設に入ることになった。

伯母さんは見送りにきてくれた親戚、友人たちにこう言った。

「ちょっと長い旅行に行ってくるわ。」

 

親の老いを考える

今回私は50歳を過ぎて、長年住み慣れた地を離れて、90歳の母と暮らす決断をした。

この決断をした時、「施設にいれればいいじゃない。」と言った友人もいたし、「ずいぶん思いきったわね。」と言った友人もいた。「こっちに引き取れないの?」と言った友人もいた。

いつか施設のお世話になる時がくるかもしれない。ただ今はまだ、自宅で過ごせる状態なので、ギリギリまでがんばってみようと思う。

独り暮らしを気ままに楽しんでいた母にしてみれば、「私は望んでいないのに・・・」と不満そう(笑)

 

自分の老いを考える

私には3人の子供がいるが、3人とも、この母の住む地からそう遠くない場所に住んでいる。

3人とも未婚だから、このままずっと同じ場所に住み続けるかどうかはわからないけど、故郷に戻る予定はない。

ならば、主人も私もこちらで老いを過ごした方がいいのではないか。

主人はまだ定年前だけど、少し早めに、私が親の介護を理由にこちらに来るという選択をしてみたらどうか。

これを提案したのは主人だった。

確かに・・・

70歳、80歳になってから、新しい土地へ行くよりも、今この年齢で転居した方が友人もできやすいだろう。不安よりも期待が大きい状態で新しい生活を迎えることができるだろう。

予定ではもう少し、あと何年かしたら、夫婦ふたりでこちらに引っ越すつもりでいたが、せっかくなら、母が元気なうちに一緒に暮らせる方がいいのではないか。

結婚後、長く暮らした街を離れるのはとてもとても悲しかったけれど、結婚した当初と違って今は交通も便利だし、SNSもある。

故郷を離れている子供たちも、小学校、中学校時代の友人の近況をSNSでちゃんと把握している。

この『選択』をしたこと、この『年齢』で決断したことを後悔しないように前向きな気持ちでいたい。

 

ちなみにその友人の伯母さん、現在は施設で幸せに暮らしているそうだ。