良いお天気でした。
10月下旬並みの暖かさだそうです。日中は19℃まで気温上がりました。
紅葉がきれいなこのお寺。
東京都杉並区にある観泉寺です。
この観泉寺に今川氏真のお墓があります。
hiro-beans-attack-no1.hatenablog.com
晩年は京都で過ごした今川氏真。その墓が東京にあったとは意外でした。
亡くなる数年前に江戸に移住し、そこで最期を迎えたのです。
車やタクシーがたくさん停まっていましたが、お寺は静かです。
参拝者はほんの数人。
紅葉目当てに、立派な一眼レフで撮影している方も数人。
きれいにお手入れされて、良いお寺です。好きです。
でも今川家のお墓はどこに?
探してもわからないので、一眼レフで撮影している男性に尋ねると、親切に教えてくださいました。
あった。
お花は新しい。いつも誰かがお参りしてらっしゃるのですね。
この左から2番目が氏真のお墓らしいのですが。
なんて書いてあるのか、まったく読めません。
手で触ると確かに字が彫ってあるのですが。
江戸時代には高家として幕府に仕えた今川家。
このあたりの「今川」という地名も今川家の関わりからきています。
物語ではいつも悪役に描かれていました。
そしてその息子は「暗愚の当主」と名高い氏真。
主従関係が逆転してもなお今川家存続を守った氏真。
「おんな城主 直虎」では、今川の血筋である築山殿の命を救うべく翻弄する氏真。
戦国時代の当主としては、力がなかったかもしれないけれど、蹴鞠や和歌をたしなみ文化人としては評価の高い氏真。
私は嫌いじゃないよ!好きだよ!
帰宅して、母に「今川氏真のお墓参りに行ってきたよ。」と言うと、母は「え?今川家のお墓は愛知県の桶狭間にあるんじゃないの?」と驚く。
それは今川義元のお墓ね。
私だって、今川家が江戸時代以降も長く続いたなんで知らなかったよ。
そんな表舞台ではないささやかな歴史を思うと、感動すら覚えてしまうのです。