日本始まって以来じゃないかと思われる長い連休も終わり、みなさん日常生活に戻られてますね。
本日も当ブログにお越しいただきありがとうございます。
いつも拝読させていただいているオーストラリア在住の若い獣医さんのブログが大変ためになります。
今回はオーストラリアの野猫についてです。
「野猫?ノネコ?野良猫?」
ノネコは本来、人間が飼っていた猫が野生化した個体群。
野良猫と違い、人に懐くことが難しく、保護してもなかなか引き取り手はみつけられません。
日本では奄美大島のノネコが、奄美にしかいない希少種の動物(アマミノクロウサギとか)を襲うとして危惧されています。
江戸時代の嘉永3(1850)年の薩摩藩士名越左源太の「南島雑話」によると、島ではネズミ捕獲のためにネコは大切にされていたらしい。
ネコは自由に家の外と戸外を行き来きし、オスネコはあまり人家に居つかず、山に入って生活しているとのこと。
このことから江戸時代ではすでに奄美大島にノネコが存在していたということがわかります。
外来種対策 | 環境省の様々な取組 | 環境省 奄美野生生物保護センター
オーストラリアでも200年前にはノネコが存在していたということで、日本と同じくらいの歴史ですが、現在オーストラリアでは日本とは比にならないくらいの被害がでているということです。
ヤマネコに近いようなイメージでしょうか。
オーストラリアといえば、野生の犬ということでディンゴというオオカミのような凶暴な動物がいます。
このディンゴ、長い間、何世紀も前に人間が飼っていた犬が野生化したものだと信じられていました。
私も小学生の頃、テレビ番組でこのディンゴを知り、「人間が犬を捨てなければ、野生となって凶暴な動物として存在する現在がなかっただろうに!」と子供心に怒りが沸いたものでした。
でも先ごろ発表された論文では「ディンゴは野生化した犬ではなく、オーストラリア在来のディンゴという固有の種である」というのです。
ディンゴは、イエイヌ、野生化した犬、オオカミ、キツネなど他のイヌ科動物と区別される多くの特徴があるとして証拠を提供しています。
あら。
野生化した犬であれば、牧畜業や農業に携わる人が敷地内でディンゴを見つけた時に許可なしで射殺することができるのですが、ディンゴがオーストラリア在来の動物であるとしたら、手厚く保護する必要がありますね。
う~む。
「アタチのことを嫌うおばあちゃんが今日はディだから、アタチはの~びのび」