いつも私が拝読させていただいているオーストラリア在住の獣医さんのブログです。
若いブロガーさんなんですが(たぶん)ためになるし、文章が面白くて、いつも楽しませていただいています。
この記事は、動物医療のためのローン会社のお話がメインなのですが、そこへ行きつくまでの話が興味深かった。
時間外に電話がかかってきて、「妊娠中の猫さんが出血したけど、大丈夫か。緊急帝王切開は可能か。〇〇病院にも△△病院にも断られた。お金はないけど(そのうちに)払うから、なんとかできないか。」というのです。
で、この24時間対応のローン会社を案内するのですが、先方は「もうそこには電話した。断られた。」とのこと。
お金がないのに、手術はできない・・・と断ると、二度と電話はかかってこなかった。
そんな内容です。
一刀両断でお断りできるのは、日本ではないから?
日本の獣医師さんからは「よく断れたなぁ。」とツイートされたそうです。
「その出血した猫さんは大丈夫だったのかしら。」
犬帯があるくらいですから、犬は安産。
猫だって、普通に出産するものだというイメージがありますが、現実には犬も猫も帝王切開の手術が必要な場合もあります。
当然、病院での手術ですからお金もかかります。
今は、去勢もしくは避妊手術をしている犬さん猫さんが多いですね。
その場合ももちろん費用がかかります。
以前テレビで、何十匹にも増えてしまった犬の飼い主さんが「お金がかかるから避妊手術ができなかった。」と言っていましたが、それは必要経費です。
ペットは、予防接種や健康診断など、医療費にお金がかかりますね。
ワンちゃんよりは予防接種の回数が少ない猫さんの方が経費はかかりません。
ウチの猫さんのように短毛であればトリミングは必要ないですが、ワンちゃんや長い毛の猫さんはその費用もかかります。
毛が伸びっ放しというわけにはいきませんから、飼い主さんが切ってあげるのもひとつの方法ですが、皮膚を傷つけたら大変です。簡単ではありません。
昨日の「志村動物園」でも、相葉ちゃんがワンちゃんのトリミングをしていました。
飼い主さんが高齢になり、飼えなくなってしまい、放棄されたワンちゃんだそうです。
お金がない。
高齢で世話ができない。
・・・そんな理由で、ペットが犠牲になるのは悲しいです。
友人は、近所の高齢の方が「身体がきつくて、もう世話できない」というので、1歳の小型犬を引き取りました。
その高齢の方は、1年前に飼う時に、深く考えなかったんでしょうね。
そのワンちゃん、犬好きの友人夫婦に可愛がられて幸せに暮らしてますよ。
「飼育放棄は許さなくってよ。」
・・・お顔怖いよ、ネコ子ちゃん。